東京電力福島第1原発事故で横浜市内に自主避難した男子生徒(13)がいじめを受けた問題を巡り、岡田優子教育長は3日の市教育委員会定例会で、「(金銭授受を)いじめと認定するのは難しい」とした自らの発言を振り返り、「反省している」と述べた。
岡田教育長は1月20日の市会常任委員会で、男子生徒と同級生間で行われた金銭授受について「今調べてみてもいじめだと認定できない」などと発言。これに対し、男子生徒側の代理人弁護士は発言撤回を求める書面を提出。林文子市長も市教委の内部検証が終わっていない状況などを踏まえ、「寄り添っていない発言で申し訳ない」と謝罪した。
岡田教育長はこの日の市教委定例会で「どんなときでも繰り返しでも、丁寧に説明しなければいけないと、あらためて反省している。再発防止にしっかり取り組む」と話し、発言撤回に関する言及はなかった。
男子生徒側への謝罪については代理人と昨年12月から日程などを調整している。教育委員の一人は「子どもが早く気持ちを切り替えて通常の生活を送られるよう、スピード感を持って進めてほしい」と指摘した。