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現場パニック、切り傷は首に集中 相模原障害者施設殺傷

社会 | 神奈川新聞 | 2016年7月27日(水) 02:00

多数の死傷者が出た障害者施設「津久井やまゆり園」近くの道路に集結した救急車などの緊急車両=26日午前7時42分、相模原市緑区(共同通信)
多数の死傷者が出た障害者施設「津久井やまゆり園」近くの道路に集結した救急車などの緊急車両=26日午前7時42分、相模原市緑区(共同通信)

 反応もなくベッドに横たわる入所者、大量の血だまり-。19人が刺され死亡した事件現場となった津久井やまゆり園の居室内は血の臭いが漂っていた。パニックに陥る入所者や、震えて身動きが取れない人もいたという。

 「首や頭、肩を切られている人がいた。かなり悲惨な状況で、人命最優先という考えで無我夢中で活動した」。現場に一番に到着して救助活動に当たった津久井消防署の小泉伸二消防司令長(48)は、事件直後の混乱した様子を話した。

 当初から容疑者が警察に出頭して確保されたという情報があったが、まだほかにも容疑者がいて隊員が刺される可能性がある状況と判断。救急隊員は防刃ベストを、消防隊員は防火服を着用して現場に入ったという。

 現場では救急隊員らが負傷程度に応じて治療や搬送の優先順位を決める「トリアージ」を実施。ベッドに倒れている入所者は十数人いて、大量に出血して心肺停止の状況だった。廊下には軽傷者がおびえたような表情でうずくまっていたという。

 20~40代の男女14人が搬送された北里大学病院(相模原市南区)。救命救急・災害医療センター長の浅利靖医師は、刃物によるとみられる切り傷がほぼ全員の首元に集中していることを明らかにした上で、「傷痕は割と深く、神経や骨に達している患者もいる」と説明した。

 同院によると、搬送者の中には失血でショック状態の患者もいるが、いずれも命に別条はないという。午後1時までに4人に緊急手術が施され、同院の集中治療室や他院に入院が決まった。

 同センターの服部潤医師(42)は救急救命士2人と午前6時13分に現場に入り、同9時まで施設外の指揮所で搬送先の決定に当たった。

 負傷した入所者は救急隊員や施設職員に止血されたり、「大丈夫だよ」と励まされたりして車いすやストレッチャーで施設から搬送された。災害現場は多く経験しているという服部医師だが、「(冷静に対処しようと)しっかり気持ちをつくって現場に入ったが、(動揺で)一瞬体が止まってしまった」と惨状を振り返った。

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