星野リゾート(長野県軽井沢町)は20日、東京・大手町に高級旅館「星のや東京」を開業する。星野佳路(よしはる)代表は14日の内覧会で、「日本のホテル業界が世界に出ていくための拠点にしたい。ロンドンやニューヨークに日本旅館を持って行きたい」と海外進出への意欲を示した。
「塔の日本旅館」をテーマに、17階建て高層ビル(地下2階)の3階から16階部分に、84室の客室を展開。1フロアは6室のみで、竹素材のクローゼットや障子など和を基調にしている。
各階の中央部分には「お茶の間ラウンジ」と題したスペースを設け、日本茶や酒、お菓子やおつまみなどを時間帯によって楽しめるようになっている(一部有料)。担当者は「旬を感じていただけるよう、季節によってお出しするものも変化します。自宅のようにくつろいでほしい」と話している。
17階には、大手町の再開発事業を進める三菱地所(東京都千代田区)が掘り当てた「大手町温泉」を完備。宿泊料金は1泊1室7万8千円から。