危険ドラッグ「ラッシュ」を密輸したとして、医薬品医療機器法違反(輸入)と関税法違反(輸入未遂)の罪に問われた元慶応大病院の麻酔医の男(49)=懲戒解雇=の初公判が13日、横浜地裁(横井靖世裁判官)で開かれた。起訴内容を認めた被告に対し、検察側は「依存性、常習性は根深い」として懲役1年6月を求刑。弁護側は執行猶予付き判決を求めて結審した。判決は20日。
藍被告は、輸入目的を「自分で使い、快楽を得るためだった」と説明。規制対象と知っていたとした上で「インターネットで簡単に買えたので、軽い交通違反のような認識だった」と述べ、「医師として恥ずかしく、情けないことをした」と陳謝した。検察側は、被告が約20年前からラッシュを繰り返し使用していたことを明かした。
起訴状によると、被告は昨年9月、指定薬物の亜硝酸イソプロピルを含む液体危険ドラッグ「ラッシュ」の入った瓶10本(計約208グラム)を英国から国際郵便で輸入した、などとされる。