
大西卓哉さん(40)ら3人が搭乗するソユーズ宇宙船が七夕の日の7日午前7時36分(日本時間同10時36分)、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。約9分後に予定された軌道に入り、打ち上げは成功した。
後輩や元同僚ら歓声
宇宙飛行士大西卓哉さん(40)の母校・聖光学院中高校(横浜市中区滝之上)では7日午前10時ごろから、在校生や大西さんの同級生ら約1500人が講堂に集まり、大型スクリーンの中継映像に見入った。宇宙船が空高く飛び立つと拍手と歓声に包まれ、先輩の旅立ちを祝った。
「6、5、4、3…」。午前10時36分。打ち上げ10秒前になると、中継に合わせて会場から自然と声が上がった。無事に予定の軌道に乗ったことが伝えられると、涙ぐむ同級生の姿も。全員で「大西先輩、宇宙で頑張ってください」と大きな声を合わせた。
大西さんの担任だった数学科の中澤剛教諭(54)は最前列で見守り「日本、人類の未来に向け、大きな一歩を踏み出してくれることを期待する」と感無量の表情を浮かべた。
大西さんが母校を訪問した昨年7月に設立したサークル「宇宙開発研究会」部長で、中学3年の須永祐大さんは「先輩が宇宙へ旅立ち、心から応援している。僕たちも小型人工衛星の作製を進めたい」と興奮冷めやらぬ様子で話した。
