毎年約8万人が利用する本牧市民プール(横浜市中区本牧元町)について、市が老朽化のため建て替える方針であることが27日、分かった。昨年度の営業中に大量の漏水が発生。市は原因が特定できないとして本年度の営業休止を決めた。市は昨年度に同プールの再整備に向け検討する方針を策定しており、そのまま建て替え工事に着手する可能性が高い。
市によると、昨年7~9月の営業期間中の水道使用量は約5万3800立方メートル。前年度に比べて約2万2700立方メートル(約1千万円)多かった。市は漏水が原因とみて調査したが、漏水箇所を特定することができなかったという。このため、市は今年7月9日から予定していた営業の休止を決めた。
市は昨年度、同プールと近隣の横浜プールセンター(同市磯子区原町)について再整備の検討を進めるとした方針を策定。しかし、本牧市民プールの漏水を受けて、優先的に建て替える可能性が高まった。数年間は営業休止になる見込みという。
市担当者は「利用を楽しみにされていた方々には大変申し訳ない。休止の間は横浜プールセンターを利用してもらうなど、ご理解いただきたい」としている。
本牧市民プールは1969年7月に完成。開業当初は約31万人が利用したが、近年は8万人前後で推移している。