善意の証し、子どもたちへ-。四半世紀にわたり患者の送迎を担い、3月に解散した平塚送迎ボランティアグループが3日、平塚市民病院に10万円を寄贈した。活動資金の残金で、病院側は「解散は残念だが、後に続く者を勇気づける活動をしてくれた」と感謝の意を示した。ベビーベッドや小児科の玩具購入に充てるという。
同グループは、人工透析患者から寄せられた病院への送迎要望に応え1991年に設立。自家用車で市内外の病院を往復し、最盛期の2004年ごろには約80人のボランティアが年間約千件の依頼に応じてきた。
会員の高齢化と後継者不足が響き、昨年は会員6人による300件ほどに。車内での話題探しに苦労したという増田敏美会長は「『ありがとう』の言葉をもらうと励みになった」と振り返り、「送迎は終わったが、地域で何か手伝えることで貢献していきたい」と語った。