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採点ミス改善策「一刻も早く」 教育長に最終取りまとめ

社会 | 神奈川新聞 | 2016年6月4日(土) 02:00

 県立高校入試の採点ミス問題の原因究明と再発防止策を検討する「入学者選抜調査改善委員会」(委員長・田中統治筑波大名誉教授)は3日、マークシート方式の導入や入試後の検証方法などの提言を盛り込んだ最終取りまとめを桐谷次郎教育長に報告した。田中委員長は「一刻も早く県教委の再発防止・改善策を策定し、着実に実行し県民の信頼を取り戻してほしい」と求めた。

 桐谷教育長は「取りまとめを踏まえ、誤りのない入試を実施したい」と述べた。県教委は今月中旬までに再発防止・改善策を策定する。

 最終取りまとめは、原因について「さまざまな原因が重なり合って採点誤りが起こっており、一つの調査結果から単純に一つの原因が特定できるものではなかった」として、採点の方法や環境、出題形式、解答用紙など複合的要因から起きたと分析した。

 再発防止・改善策で「マークシート方式を導入すべき」とし、▽記述式問題では2系統での採点方式▽合否判定の分岐点付近の受験者に対する再点検の強化▽採点日を1日増やし、採点・点検に専念できる時間の確保▽記述式解答用紙のレイアウトの見直し-などを盛り込んだ。

 答案用紙の誤廃棄もあったことから、保存期間の延長や、入試後に採点ミスがなかったかを検証するための組織設置も検討するよう明記した。

 
 

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