鎌倉市役所で保管されていた生活保護費が盗まれた問題で、市は30日、50代の男性職員1人が領収書を偽造したとして、有印私文書偽造の疑いで職員に対する告発状を鎌倉署に提出したと発表した。盗まれた分の領収書に受給者の名前などを記入して押印していたことを市の調査に対し認めたという。
盗まれたのは2010年7月~15年3月の計5人分、約265万円。市によると、職員が偽造したとされるのはこのうち受給者1人分の13年12月~14年4月の5カ月分。受給者は当時、就労のため受給資格を失っていた。
5カ月分約46万円のうち、保護費を入れた封筒自体がなくなるなどして約45万円が盗まれた。保護費の行方について男性職員は「なぜなくなったか分からない」と話しているという。
市は当初