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沖縄女性遺棄「遺族にこそ謝罪を」 県内米兵事件被害者

社会 | 神奈川新聞 | 2016年5月21日(土) 12:05

 行方不明だった沖縄県うるま市の会社員女性(20)が遺体で見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された元米海兵隊員で、軍属の男(32)が「首を絞め、刃物で刺した」と殺害をほのめかす供述をしていることが20日、捜査関係者への取材で分かった。沖縄県警は殺人容疑も視野に捜査している。

 神奈川県内で在日米軍人が起こした事件の被害者からも憤りの声が上がった。

 「何の落ち度もない被害者を殺すなんて残忍極まりない。日米政府は被害者、家族に謝るべきだ」。横須賀市内で2006年に起きた米兵による強盗殺人事件で婚約者を失った男性(68)は「なぜケネディ駐日米大使は、被害者ではなく日本政府に謝るのか。日本政府も米国に寄り添っている」と怒った。

 男性と婚約していた女性は路上で米兵に襲われ、殺害されて現金を奪われた。「米兵は日米地位協定で優遇されているのを知っている。地位協定を根本的に変え、運用改善ではなく、最低でも日本の国内法が通る平等な地位協定にすべきだ。イタリア、ドイツなどは変えさせている」

 横須賀で02年に米兵から暴行被害を受けた女性は20日夕、仲間たちとともに「元米海兵隊員の女性死体遺棄事件を許さない」と記したプラカードを手に、防衛省前に立った。

 「悔しい。亡くなった女性の家族には永遠に傷が残る。私は暴行被害を受けたが、殺されはしなかった。だからこうして抗議の声を上げ続ける」

 
 

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