横須賀市の路上で下校中の女子児童が男に殴られた事件で、横須賀署は27日、傷害の疑いで、同市鶴が丘2丁目、職業不詳の男(24)を逮捕した。
逮捕容疑は、23日午後3時40分ごろ、同市坂本町1丁目の路上で、近くに住む市立小学校3年の女子児童(9)を鈍器のような物で殴り、右側の額に軽傷を負わせた、としている。同署によると、同容疑者は「金づちで殴った」と供述、容疑を認めている。
同署によると、現場近くの防犯カメラの映像から不審な男が浮上。26日午後3時ごろ、現場周辺で、よく似た服装の同容疑者をパトロール中の署員が発見。同容疑者が民家の掲示板に貼られたポスターを破ったため、器物損壊の疑いで現行犯逮捕していた。
女子児童が通う小学校の校長は「逮捕されたと聞き、安心した」と話す。同校では事件後、登校時に教職員らが通学路に立って見守り活動を行い、下校時は集団下校などの対応を取った。女児は本人の希望で、翌日から登校したという。
週明け以降は、通常の登下校に戻すというが、「今後、学校としても今までの登下校の在り方で良いのかを改めて考えたい」とした。