
川崎市の多摩川河川敷で市立中学1年の男子生徒=当時(13)=が殺害された事件で、傷害致死罪に問われた元職人の少年(19)の裁判員裁判の初公判が19日、横浜地裁(近藤宏子裁判長)で開かれた。少年側は事件現場にいたことは認めたが、「首を切り付けたりはしていない」と無罪を主張。少年3人が起訴された事件で、被告側が起訴内容を否認し事実関係を争う唯一の裁判が始まった。
冒頭陳述で検察側は、主犯格の少年(19)が逆恨みをしていた男子生徒に馬乗りになった際、被告が「かばんからカッターナイフを取り出して渡した」と指摘。主犯格がカッターで男子生徒を切り付けた後に一度は断ったが被告も切り付けたとし、2人との共謀が成立すると説明した。
一方の弁護側は