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タイで泳げ!!こいのぼり

社会 | 神奈川新聞 | 2016年5月18日(水) 11:44

タイの子どもたちにこいのぼりをプレゼントする石田さん(右)=横浜市南区の神中工業
タイの子どもたちにこいのぼりをプレゼントする石田さん(右)=横浜市南区の神中工業

 タイの農村で小学校の建設をボランティアで続け、教育環境の向上に努めている横浜市南区のNPO法人が19日に現地を訪れ、こいのぼりを児童らに贈呈する。石田猛理事長(86)は「こいのぼりは子どもたちに夢や希望、勇気を与える。青空を悠々と泳ぐ姿が励みになれば」と期待している。

 寄贈するのは、NPO法人「横浜国際ボランティア協会」(YIVA)と「ともに浜をつくる会」(とも浜会)。双方の理事長を務める石田さんは、これまでにタイ国内で計10校の建設を手掛け、同国政府から教育功労者として表彰を受けている。

 10校目に当たる中部のワットサンティタムラートバムルン小学校に、長さ2~7メートルのこいのぼり約20匹を掲げる。ポールの長さ約60センチのミニこいのぼり250本も児童らにプレゼントすることにしている。

 日本で使われなくなった学用品などをタイに送る活動を50年近く続けてきた石田さん。支援で訪れる中で、農村では学校が十分整備されておらず、特にカンボジアとの国境地域は砲撃に巻き込まれる危険と隣り合わせだと知った。安心して学ぶ学校が欲しいという現地の声を受けて1995年にYIVAを設立し、有志とともに寄付を取り付けては学校建設に取り組んできた。

 今月5日には、とも浜会のメンバーとともに、横浜・みなとみらい21(MM21)地区で保存、公開されている帆船日本丸にこいのぼりを掲げ、子どもたち550人にミニこいのぼりを配布した。石田さんは「タイも日本も、こいのぼりが泳ぐのは同じ青い空。両国の子どもたちの間で国際交流が進んでほしい」と願っている。

 
 

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