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賛否割れる小学校組み体操

社会 | 神奈川新聞 | 2016年5月14日(土) 14:19

全教職員が参加して行われている研修。体重のかかり方などを確認する鷲野校長(右)=海老名市立中新田小学校
全教職員が参加して行われている研修。体重のかかり方などを確認する鷲野校長(右)=海老名市立中新田小学校

 組み体操問題で事故防止指針を県内でいち早く作成した海老名市内の小学校では、大型連休明けから運動会の練習が始まった。前年度春季に開催した7校のうち、5校が本年度も実施する。規模を縮小するなど内容を見直し、教職員が研修を行うなど安全面に配慮した改善が見られる。

 28日の運動会で組み体操を継続する海老名市立中新田小学校(同市中新田)。鷲野昭久校長は、6年生の児童と保護者にアンケートを独自に行うなどして実施を決めた。

児童「やりたい」56% 保護者は「賛成」74%



 82人の児童の回答結果は「やりたい」56%、「どちらともいえない」33%、「やりたくない」11%。保護者(回答率89%)は実施に「賛成」74%、「どちらともいえない」23%、「反対」3%だった。

 児童の意見は「運動会が盛り上がる」「親や下級生に見せたい」など意欲の高さを感じさせた。一方で「やりたいけど昨年(組み体操の技のサボテンで)けががあったので不安」「他に『すごい』と思われるものをやればよい」との声も寄せられた。

 保護者の方は「危ないからと何でもやめるのはどうか」「毎年感動しているから」など継続を望む意見が児童と比較すると多い。ただ「これまで見過ごされてきたけがについて『仕方がない』では済まされない」との厳しい指摘もあった。

 また、教職員に対する意識調査が行われ、少数ながら、組み体操に代わる演目を検討するなど慎重論もあった。

 鷲野校長は「さまざまな意見を聞き、事故防止策を検討した上で判断した。6段だったピラミッドは3段に抑える。PTAも補助の協力を申し出てくれており、無事に成功させたい」と説明している。

ピラミッドやタワー 安全配慮、段数下げ



 3月下旬に作成した指針では、練習がスタートする運動会の1カ月前までに計画書の提出を校長に求めた。春季は7校が28日に一斉開催するが、実施は5校となり、1校が中止、1校はダンスに融合させる形に変える。

 各校の計画書によると、四つんばいの姿勢で積み重なる「ピラミッド」は前年度の3~6段から3~4段に、肩の上に立って塔をつくる「タワー」も3~5段が3段に縮小される。

 同市の場合、組み体操は中学校では行われていないが、小学校は全13校で実施されてきた。9月下旬に開催する残り6校については結論がまだ出されていない。市内で起きた組み体操に関わる事故は2013年度4件(うち骨折2件)、14年度6件(同3件)、15年度5件(同2件)。落下などで後遺症となるような重症例はないという。

 指針に盛り込まれた教職員の研修について、市教育委員会教育支援課は「DVD付きの指導本を各校に配布しており、安全対策の検討に活用されている」と話している。

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