覚せい剤取締法違反(所持、使用)の罪に問われた元葉山町議細川慎一被告(42)に対し、横浜地裁は12日、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。
並河浩二裁判官は判決理由で、被告は覚醒剤で眠気を覚まして集中力を高め、町議としての課題をこなそうと考えたと指摘。「公的立場を顧みず、町民の信頼を裏切って安易に違法薬物を求めた。議員の職務遂行のために薬物犯罪に手を染めることは到底許されない」と非難した。
17歳ごろに初めて覚醒剤に手を出し、一時は遠ざかるも4年ほど前から継続的に使用していたと供述したことも挙げ「親和性、依存性が認められ、規範意識の低下は顕著」と指弾。一方で更生の意欲を示していることなどから、今回に限って社会内の更生を認めた。
判決によると、被告は2月16日、横浜市中区のコンビニのトイレで覚醒剤を使用するなどした。被告は4月7日の町議会の決定で失職した。
辞職に「思い及ばず」
謝罪、控訴しない意向 再び政治家 否定せず
元葉山町議の細川慎一被告は判決公判後、