東日本大震災の津波被害を教訓に高台への避難を体験してもらおうと逗子市久木の法性寺で15日、坂道を駆け上る「復幸男女決定戦」が行われる。
市社会福祉協議会に登録し、被災地で支援に当たったボランティアでつくるグループ「逗子災害ボラバスターズ」が初開催。メンバーは震災以降、岩手県陸前高田市と宮城県女川町の支援を続けており、女川で行われている「津波伝承 女川復幸男」を手本にした。
「復幸男女決定戦」と「復幸ラン」の2部門。法性寺下の山門から本堂正門までの坂道約150メートルを上る。決定戦は男女別に最も早く駆け上がった「福男」「福女」を決定。ランは速さを競わず、子どもをおぶったり車いすを利用したりする場合のタイムを計って避難に役立ててもらう。
グループの服部誠さんは「津波が来たら声を掛け合って高台へ逃げることを体で覚えてもらいたい」と参加を呼び掛ける。申し込み・問い合わせは、服部さん電話080(5095)5763。