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9条以外にも「大切な条文ある」 横浜で憲法考える集会

社会 | 神奈川新聞 | 2016年5月5日(木) 02:00

現憲法の価値や改憲論議のポイントについて講演した角田弁護士=横浜市中区
現憲法の価値や改憲論議のポイントについて講演した角田弁護士=横浜市中区

 安倍晋三首相が意欲を示し、今夏の参院選で争点化が取り沙汰される改憲。「2016憲法を考える5・3県民集会」が4日、横浜市内で開かれ、全国の弁護士有志による「安保法制違憲訴訟の会」共同代表の角田由紀子弁護士(72)が「9条以外にも大切な条文がある」と呼び掛けた。

 まず懸念を示したのは、家庭生活での個人の尊厳と両性の本質的平等などを定める24条に手を加えようとする動きについてだった。2012年策定の自民党改正草案は「家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。家族は、互いに助け合わなければならない」と家族の相互扶助義務を強調。

 「個人を家族という単位に押し込め、そこで世話を見合えという考え方。(核家族化で)家族の規模が小さくなっており非現実的にもかかわらず、そうすることで社会保障費の削減や自己責任論に持っていけると考えているのではないか」と指摘した。

 個人の尊重や幸福追求権など規定した13条にも着目。改正草案で尊重の対象が「個人」から「人」とされた点に「個人とは権利擁護の主体だった。しかし、改正草案を見るに、できるだけ個人を抹殺しようというようにも見受けられる」。

 弁護士として性暴力犯罪や家庭内暴力などの被害者に出会ってきた実感も重ね、「個人が尊重され、確立されていれば生まれるはずのない暴力が現実にはさまざまある。発現を許し、放置することは、より大きな暴力の容認にもつながる。その究極が戦争だ」。個人が軽視される社会の行き着く先に大きな影をみる。

 「(憲法論議で)9条だけにらんでいてもダメ。国が戦争をしたくても、多くの『個人』がやらないと言えばできない」とし、個人の尊重が否定されないよう、議論を注意深く見ていく重要性を訴えた。

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