米海軍横須賀基地(横須賀市)に配備されている原子力空母ロナルド・レーガンのメンテナンス作業に伴う低レベルの放射性廃棄物の運搬船への移し替え作業が28日午前、同基地で行われた。作業用手袋や雑巾などの放射性廃棄物が収容されたコンテナ4個が、クレーンを使って直接運搬船に移された。廃棄物は、米国で最終処理されるという。
海上では、基地周辺を小型船で監視する市民団体「ヨコスカ平和船団」の2隻が「放射性廃棄物の搬出は約束違反」と書かれた横断幕を掲げるなどして抗議。市民団体「原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」の呉東正彦弁護士は「(作業は)基地周辺の市民と基地従業員を放射能汚染にさらす危険を常態化させるもの。強く怒りを覚え、米海軍に抗議する」とコメントしている。