茅ケ崎市で当時高校1年の男子生徒6人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)と道交法違反(無免許、酒気帯び)の罪に問われた空調業手伝いの少年(17)=同市=の裁判員裁判の初公判が22日、横浜地裁(深沢茂之裁判長)で開かれた。少年は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、少年は同市内で仲間と飲酒後、高校の同級生5人を乗せて平塚方面に向かっていたと説明。事故は加速してミニバイクを追い越そうとしたところ、制御不能になって起きたと指摘した。少年はスポーツカーに興味を持ち、事故の数カ月前から深夜に自宅の乗用車を運転していたという。
弁護側は、争点は量刑とした上で「少年の成育歴や家庭環境が事件に影響を与えた」と強調。事件に至る経緯なども情状として考慮するよう求めた。
起訴状などによると、少年は昨年2月21日未明、茅ケ崎市の国道1号で少年を含む6人が乗った母親名義の乗用車を無免許、酒気帯び状態で運転。時速約124キロで走行させて街路灯に衝突し、同乗者1人を死亡、4人にけがを負わせた、とされる。