県内でも17日、朝から強風が吹き荒れ、転倒によるけがや工事用足場の倒壊など被害が相次いだ。
神奈川新聞社のまとめでは、同日午後9時現在、少なくとも10市町で28人が負傷した。川崎市では自転車を押していた女性(71)が転倒して足を骨折するなど7人が負傷、横浜市でも11人がけがを負った。大磯町では作業中の男性(21)がコンテナの扉に挟まれて右手親指を切断した。
県警などによると、横浜市金沢区泥亀1丁目の国家公務員住宅で、外壁に設置された鉄製の足場(高さ約6メートル、幅約42メートル)が倒壊。横浜港では、停泊中の貨物船2隻が接触した。横浜地方気象台によると、横浜の最大瞬間風速は29・5メートル(午後1時40分)だった。
川崎市川崎区では、建築現場で足場が電線に接触し、周辺の約1200世帯が一時停電した。逗子市でも建築中の住宅が足場とともに倒れた。
また、東急東横線が約2時間にわたり全線で運転を見合わせるなど、交通機関にも影響が生じた。