
神奈川県唯一の水産・海洋系高校である県立海洋科学高校(横須賀市長坂)の実習船「湘南丸」が16日、三浦市三崎の三崎港花暮岸壁から出港した。実習生52人が乗船し、マグロはえ縄漁の実習を行うため北太平洋へ向かった。
客船の機関士を目指す本科3年の女子生徒(17)は初めての遠洋航海。「不安と期待が半々だが、先生や先輩の話を聞いて多くのことを学んできたい」と意気込みを語った。
本科卒業後に専攻科に進んだ1年の男子生徒(18)は遠洋航海が2度目。「けがをしないよう十分に注意し、本科生の世話もして実習に全力で頑張りたい」と張り切っていた。
湘南丸は在校生や保護者ら約800人に見送られ、離岸した。紙テープを手にした在校生から「行ってらっしゃい」と大きな声を掛けられると、実習生も制帽を振って「行ってきます」と元気に応えていた。
実習生らは約2カ月の航海を経て、6月中旬に三崎へ帰港する予定。