横浜駅東口地下街で2009年3月、女性が刃物で刺されて軽傷を負った事件で、傷害の罪に問われた男(45)の初公判が20日、横浜地裁(大森直子裁判官)で開かれ、被告は「(間違い)ないです」と起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、凶器の果物ナイフについて「被告が自殺するため購入した」と指摘。「死にきれずむしゃくしゃして誰でもいいから傷つけたかった」と動機を説明した。
起訴状などによると、被告は同月1日午後0時20分ごろ、横浜市西区の地下街「ポルタ」から地上に出る階段で、同市に住む女性(31)の腰を果物ナイフで1回突き刺し、軽傷を負わせた。女性は被告の顔に見覚えがなく、県警は通り魔事件として捜査。7年後の16年11月に傷害容疑で逮捕した。