
安保関連法に反対する「ピースパレード@上大岡」が12日、横浜市港南区で行われた。市民約350人が同法廃止を掲げて結集。「憲法守れ」「戦争反対」と訴え、参院選をにらんで「打倒安倍政権」と気勢を上げた。地元で同法廃止を目指して活動する市民ら約20人でつくる実行委員会の主催。
参加者は「集団自衛権にNO!」「民主主義を貫く」などと書かれたプラカードを持ち、同区の上大岡公園から京急線上大岡駅前までを練り歩いた。県内で活動する「ママの会」の女性メンバーがマイクを握って音頭を取り、「戦争させない」「子どもを守る」と、反対の声を上げた。
憲法学者で小林節・慶応大名誉教授も駆け付け、「憲法を破壊する政治は政治ではない。野蛮国家」と安倍晋三政権を非難。「(選挙で投票しても)どうせ変わらないと棄権する人もいるが、野党がまとまってワクワク感を出さないといけない。正しい理屈を語り、信頼の輪を広げていきたい」と呼び掛けた。
実行委員会の田崎秀一郎さん(69)=同区=は、法案成立前から国会前デモに参加し、反対を声高に叫んできた。「反対だけど国会までは行けないという人もいたので、地元でやった。子どもや孫が戦争に巻き込まれないように声を上げ続けたい」と話していた。