藤沢市教育委員会は3日、現在5校で試行している市立中学校給食を、2019年度までに全19校で実施する方針を明らかにした。市北部の中学校から順次導入し、南部へ拡大させていく。市議会子ども文教常任委員会で報告した。
市教委が示した今後のスケジュールによると、16年度中に御所見、大庭、高倉、大清水の4中学校で、17年度中に長後、秋葉台、滝の沢の3校で新たに実施。国道1号以南の未実施7校は18、19の2カ年度内で今後調整していく。
残り14校の導入に向け、配膳室の整備や容器の購入で計1億8千万円余りの経費が掛かる。全校導入後の年間の運営経費は約4億1500万円を見込んでいる。
同市の中学校給食は、専門業者が調理した弁当を各校に届けてもらう方式を採用。生徒は、給食を注文するか、家庭から持参するかを自由に選べる。14年11月に2校で試行を始め、15年度は3校を追加した。
この日の委員会では、生徒・保護者アンケートを基にした改善点も報告され、主食への保温剤の導入や大盛り献立の導入、卒業時までの一括予約の受け付けなどを新たに取り入れるとした。