
首都直下地震を想定した防災訓練が1日、横浜市西区の横浜駅西口であった。7日までの春の全国火災予防運動に合わせたもの。相鉄ジョイナスなどの事業者と西消防署が消火や救助の連携を確認し、買い物客らの混乱を防ぐ手だてを探った。
東京湾北部でマグニチュード(M)7・3の大地震が休日の夕方に発生し、同駅周辺が震度6弱の揺れに見舞われたと想定。緊急地震情報の館内放送を受けて店舗関係者らが身を守るよう周囲に促し、地下飲食店内にいた利用者役を避難誘導した。
その後、飲食店からの出火を事業者による初期消火では食い止められなかったとして、駆け付けた消防隊員が鎮火。逃げ遅れた負傷者を捜索し、いち早く助け出す手順も確かめた。
訓練を主催した横浜駅西口共同防火防災管理協議会の千原広司会長は終了後、「私たちの冷静な行動が混乱防止につながる。こうした訓練を積み重ねていきたい」と述べた。