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横浜・西区
住友不、全棟建て替え提案 鉄筋切断疑いのマンション

社会 | 神奈川新聞 | 2016年2月29日(月) 09:59

コンクリート内部の鉄筋が切断されている可能性があるマンション=横浜市西区
コンクリート内部の鉄筋が切断されている可能性があるマンション=横浜市西区

 横浜市西区の分譲マンション(262戸)で、建物と地下の杭(くい)をつなぐ基礎部分の鉄筋が切断される施工不良の可能性が疑われている問題で、事業主の住友不動産が住民に対し「全棟建て替え案を検討している」と伝えたことが、28日分かった。3月上旬にも市内で住民向け説明会を開く方針だ。

 このマンションは熊谷組が施工し、2003年に住友不動産が分譲した。14年6月には全5棟のうち4棟で杭の長さが足りず、1棟が傾いていることが発覚。傾斜した棟は全住民が退去し建て替える予定だったが、残りの4棟は補修して買い取り補償に応じる方向で同社が住民に提案、協議を進めていた。

 横浜市によると、住民が昨年11月ごろに鉄筋切断の可能性があると指摘、市に相談していた。今月に入り熊谷組から「スリーブ」と呼ばれる配管を通すためにコンクリートに穴を開ける作業で、強度を保つための鉄筋を切断してしまった可能性があると報告を受けた。

 住民によると、熊谷組などが鉄筋切断の有無を調査した結果、地下部分だけで315あるスリーブのうち60カ所で鉄筋の切断や、施工すべき補強鉄筋がない可能性が高かったという。4棟すべてから施工不良の可能性が見つかった。

 住友不動産が28日に住民へ配布した資料によると、これまで提案してきた補修と補償の是正方針をいったん白紙に戻し、「住宅棟全棟建て替え案を最善策として検討している」としている。同社の広報担当者は「今後も誠心誠意、協議を続けさせていただきたい」と話している。

 資料を手にした住民の一人は「建て替えれば問題が解決するかのようだが、施工に瑕疵(かし)があったとすれば重大な問題。はっきりさせる必要がある」と憤る。別の住民も「既に仕方なく買い取りに応じて転居していった人もいる。人生が一変してしまった人だっている。建て替えには長時間がかかり、これで問題解決となるわけではない」と厳しい目を向けている。

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