
東海大学医学部(伊勢原市下糟屋)はこのほど、タイのチュラロンコン大学医学部と交流協定を締結した。東海大医学部が同様の協定をアジアの大学と結ぶのは初めて。2017年度から学生の交換留学を始め、将来の共同研究を目指す。
協定で両校は毎年、学生2人を臨床実習のため、数週間単位で受け入れる。東海大では特にドクターヘリなど先進的な救急医療の取り組みを学ばせるという。また、将来の共同研究実現のため、両校で協同で会議を開き、テーマなどを考える。
もともと東海大はタイの公衆衛生省と協定を結び、途上国の医療を学ばせるために学生を派遣する一方、現地の医師や研究者を研修で受け入れている。今回は同省からチュラロンコン大を紹介され、今年1月に締結した。
チュラロンコン大は1917年に設立され、同国で最も歴史が古い名門。医学部も47年に設置され、5千人以上の医師を育てた実績がある。
東海大医学部は「チュラロンコン大はタイでトップクラスと評価されており、協定は双方に大きなメリットをもたらす」と話している。