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ハマっ子は数ミリ足が長い?! 15年度の小中体力・運動能力調査

社会 | 神奈川新聞 | 2016年2月7日(日) 13:10

 横浜市教育委員会は、2015年度の市立小中学校児童生徒体力・運動能力調査の結果をまとめた。小学校低学年(1~3年)に体力向上の兆しが見られた一方で、握力やボール投げはほぼ全ての学年で14年度を下回り、課題が浮き彫りに。各種目を得点化して集計した体力合計点は14年度とほぼ横ばいで、全学年で全国平均を下回った。

 小学校8種目、中学校9種目で実施した新体力テストでは、全体として上体起こしや50メートル走(小学校)、持久走(中学校)などに向上傾向が見られたものの、ボール投げは全学年で14年度を下回り、握力は小学2年男子以外は14年度を下回った。小学5年男子は3年連続で全種目、14年度を下回る結果となった。

 小学校低学年は運動経験の少なさが課題とされていたが、上体起こしと長座体前屈、50メートル走で1、3年生が14年度を上回るなど体力向上の兆しが見られた。

 市教委の担当者は「小学校低学年は幼保小が連携して体を動かす遊びを通した体力向上の取り組みなどの効果が出てきているのではないか。ボール投げについては、ベースボール型の学習を中心とした投げる力の向上を目指す授業をより実践する」と話している。

 体格は男女とも全国平均とほぼ同水準。14年度と比較しても大きな変化は見られないが、身長は男子に全国平均を上回る学年が多かった。法改正により16年度から測定が廃止される座高は、男女とも全学年で全国平均を下回り、ハマっ子は「数ミリ足が長い」ことが分かった。

 生活実態調査では、授業以外の運動やスポーツの実施状況について「週3日以上」と答えた児童生徒が小学1~3、5、6年生、中学2年生で増加。ただ、担当者は「小・中学校ともに男子と比べて女子の運動機会の少なさは引き続きの課題だ」と指摘している。

 調査は昨年4~7月、市立小中学校の児童生徒(約27万人)を対象に実施。項目は(1)体格(2)新体力テスト(握力、上体起こし、長座体前屈など)(3)生活実態調査-の三つ。全国平均は15年度の結果がまだ公表されていないため、14年度の結果と比較している。

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