安全保障関連法に反対する集会を国会周辺で開いてきた市民団体「戦争させない・9条を壊すな! 総がかり行動実行委員会」が全国展開している署名活動に賛同する横須賀市の市民団体や個人が13日、「戦争法廃止2000万全国統一署名・横須賀」と称した組織を立ち上げた。所属の異なる団体や個人が連携し、市内で7万筆の獲得を目指す。
市民有志らが安保関連法の廃止を訴えて昨年9月に結成したグループ「戦争に行かない、誰一人行かせない 横須賀ALLs」の呼び掛けで発足した。それぞれの団体や個人が取得した署名を月末ごとに集計し、情報を共有する。
署名活動は、主に毎週月曜日午後4時15分から久里浜スルガ銀行イオン前、同金曜日午後4時から京急線汐入駅前、同土曜日午後4時から京急線横須賀中央駅などで、4月25日まで行われる。ビラの市内全戸配布やニュースの発行、宣伝カーの運行なども検討している。
活動の軸となる横須賀ALLsには「安保法制廃止」「改憲反対」といった共通理念のもと、弁護士や大学教授、看護師、僧侶、建築家、タクシー運転手、主婦など多種多様な個人が参加し、賛同者は835人に増えている。
こうした動きを背景に、岩戸・大矢部、大楠地区に住む有志が地域版のALLsを発足、16日には久里浜、野比地区でも立ち上げられる。岩戸・大矢部ALLsの原達郎さんは「戦争法廃止を実現するまで地域から頑張りたい」と話す。
中川茂共同代表は「『戦場に行きたくない』という横須賀の自衛隊員や家族の思いも大切にしたい。この街で暮らす私たちも行かせたくない。みんなで協力し、思いを一つにしてやっていきたい」と訴えた。