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がん最前線 重粒子線治療(下)発展の鍵握る県内連携

社会 | 神奈川新聞 | 2016年1月12日(火) 09:17

講演会で重粒子線治療をPRする中山部長=昨年10月3日、横浜市中区の関内ホール
講演会で重粒子線治療をPRする中山部長=昨年10月3日、横浜市中区の関内ホール

 東京都千代田区のホテルニューオータニガーデンタワー1階に粒子線がん相談クリニックがある。既に重粒子線治療を行っている放射線医学総合研究所や群馬大の担当医がローテーションで患者を診察し、治療できると判断されれば、施設を紹介している。

 がんのステージが進行し、手術やエックス線治療などの標準治療では回復が見込めなくなってしまったケースもあり、途方に暮れる患者に救いの手を差し伸べるのがクリニックの役割。昨年は国内外の利用者約850人のうち約130人が治療にこぎ着けた。

 同クリニックの田中俊明事務局長は患者が置かれている厳しい状況を指摘する。「セカンドオピニオンは浸透してきているが、重粒子線治療に理解がない医師もいて、必ずしもつないでくれるわけではない。患者が他の治療を受けたいと主治医に切り出しにくいこともある」


 

受け入れ 

 こうした問題は重粒子線治療に限らず、病院間あるいは院内の各診療科でさえも連携が取れていないケースがある。県立がんセンターで重粒子線治療を受けるには主治医の紹介状が必要で、スムーズに重粒子線治療にたどり着けるか不安は残る。

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