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高校生は9割スマホ 県教委調査
小学校高学年 携帯所有60%と大幅増 

社会 | 神奈川新聞 | 2016年1月7日(木) 10:10

 県教育委員会は6日、公立小中高生約2万人を対象にした携帯電話やパソコンでのインターネット利用実態調査の結果をまとめた。それによると、携帯電話は小学生(4~6年生)の約60%、高校生の約97%が所有。特に高校生では所有者の9割がスマートフォンを使い、主な使用目的として約61%が「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」(SNS)と答えた。

 携帯電話の所有率は、小学生は前回調査(2012年)から18・3ポイント増の60・2%。中学生の79・8%(前回比3・0ポイント増)、高校生96・9%(同0・7ポイント増)と比べて、小学生の携帯の所有率が大幅に上昇した。

 所有携帯の種類は、前回は一般的な携帯・PHSがいずれも最多だったが、今回ではスマホが大幅に増えた。小学生では、機能限定・子ども向け携帯が54・9%と最も高いものの、スマホが23%(同16・7ポイント増)を占める。中学生でも70・5%(同55・4ポイント増)、高校生90・9%(同60・3ポイント増)とスマホが最も高い割合となっている。

 主な使用目的は、前回調査ではいずれも電子メールの割合が最も高かったが、今回は小学生は電話(58・5%)が最も高く、中学生はSNS(43・0%)、高校生もSNS(61・3%)の割合が最も高かった。SNSのメッセージの1日平均送受信回数は、中高生は「50回より多い」(中学生20・6%、高校生23%)の割合が最も高く、「使わない」高校生は3・6%しかいなかった。

 一方、携帯電話の所有率の高まりに比較して、パソコンでのインターネット利用率は小中高生ともに低下していることも分かった。

 学校対象の調査項目では、携帯やパソコンの書き込みをめぐるトラブルについては、小学校では50%、中学校では96・7%、高校79・4%、特別支援学校90・0%でトラブルが発生したと答えた。

 県教委学校支援課は「小中高生ともに携帯所有率が上がっている。持っていることを前提に指導しないといけない」と話している。

 調査はインターネットでのいじめや犯罪の未然防止やモラルの向上、メディアリテラシー教育に役立てるために実施し、今回で4回目。公立小58校4~6年生5951人、公立中・中等教育学校計60校6478人、県立・市立校高校63校6536人、特別支援学校10校325人を対象に、昨年5~8月に行った。アンケート結果は県ホームページで公開している。

 
 

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