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外国人向け“物語”も創出 鎌倉、伊勢原、横須賀の3市
目指せ日本遺産登録 観光振興の起爆剤に

社会 | 神奈川新聞 | 2016年1月5日(火) 10:19

武家政権の歴史を伝える鶴岡八幡宮 =1月4日、鎌倉市
武家政権の歴史を伝える鶴岡八幡宮 =1月4日、鎌倉市

 地域の伝統文化を国内外にアピールしようと、2016年度「日本遺産」の登録を目指す動きが、県内の自治体で熱を帯びている。文化庁への申請を表明しているのは、世界遺産に再挑戦する弾みにしたい鎌倉、国際観光地として知名度アップを図る伊勢原、産業遺産を中心に県外の旧軍港都市と連携して認定を狙う横須賀の3市。4年後の東京五輪を見据えた観光振興の起爆剤にしたい考えで、外国人にも魅力を伝える個性的な“物語”を描いている。

 「世界遺産のハードルはかなり厳しいが、日本遺産登録が後押しになるかもしれない」。鎌倉市は昨年12月、歴史的風致維持向上計画を国に提出。そこで示した▽社寺の祭礼や行事▽海の伝統行事▽別荘文化-など6テーマを基に、背景や歴史的意味などを盛り込んで鎌倉の魅力を伝えるストーリーを練り上げる。

 鎌倉など4県市は「武家の古都・鎌倉」で世界遺産登録を目指しながらも13年に推薦が取り下げられた経緯があり、国内認定を再挑戦の弾みにしたい考えだ。

 伊勢原市が登録を目指しているのは、江戸時代に関東一円から20万人ともいわれる人々が訪れた大山。市は「庶民信仰の文化が現在も寺社や宿坊などに残り、大変貴重」とし、対象には大山阿夫利(あふり)神社と大山寺、周辺の日向薬師などを検討している。

 市と県などは大山を箱根、横浜、鎌倉に続く「県内第4の国際観光地」に育てる構想を打ち出しており、遺産登録で得られる国補助金を文化財保全やシンポジウムの開催などに充てられるメリットを生かし、訪日客増加につなげる青写真を描いている。

 昨年10月に長崎県佐世保市で開かれた「旧軍港市振興協議会」の会議で、佐世保、広島県呉、京都府舞鶴の3市とともに認定を目指す方針を決めた横須賀市。4市は戦前、鎮守府が置かれ軍港として栄えた歴史が共通しており、鉄道や水道、港湾といった近代化遺産が残る。

 横須賀市はドライドックや走水水源地をはじめ、スチームハンマーや猿島の砲台跡などをストーリー構成の素材としたい方針。「各市と連携して文章化するのは難しい作業」(市担当者)だが、ブランド化を図り都市イメージの向上につなげようと内容を練っている。

 また、二宮尊徳を主題としたストーリーで15年度に県内で唯一申請したものの認定を逃した小田原市は、「なぜ駄目だったのかを検証し、再申請するかどうか今月中に判断したい」としている。

 歴史的建造物や伝統文化といった有形・無形の文化財を文化庁がテーマや地域ごとに一括認定する日本遺産。同庁は20年までに100件を認定する計画で、第2弾は4月にも可否が決まる見通し。

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