
沖縄県に住む女性が、先の大戦でアジア諸国に多くの犠牲者を出した日本の加害の歴史と向き合おうと呼び掛けるサイトを開設している。「一人の人間として、今も傷ついている人々に謝りたい」。女性の思いに共感した人々からメッセージが寄せられており、近く書籍にまとめ発行する予定だ。
サイトは「戦後70年、私は謝りたい」。沖縄県に住むコピーライターの中園順子さん(51)がフェイスブック(FB)で募った仲間とともに今年の夏に設けた。
今夏公表された安倍晋三首相の戦後70年談話は、先の大戦をめぐり、歴代内閣が謝罪を続けてきたと紹介する形で「おわびの気持ち」を表明した。一方で「戦争に関わりのない世代に、謝罪を続ける宿命を背負わせてはいけない」と強調した。
中園さんは思った。「首相はそうかもしれないけど、私は謝りたいな」