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中学校旧本館解体へ 関東学院、横浜市認定歴史的建造物

社会 | 神奈川新聞 | 2015年12月27日(日) 02:00

突き出た塔屋が特徴の関東学院中学旧本館。再建の際は階段の手すりや礼拝堂の椅子など内装の一部再利用も検討中=横浜市南区
突き出た塔屋が特徴の関東学院中学旧本館。再建の際は階段の手すりや礼拝堂の椅子など内装の一部再利用も検討中=横浜市南区

 米国出身の建築家J・H・モーガン(1868~1937年)が設計し1929年に完成した横浜市認定歴史的建造物、関東学院中学校旧本館(同市南区)が、老朽化を理由に解体されることが26日までに分かった。同校は、中世英国ノルマン様式を採り入れた旧本館の外観を、新築する校舎に復元する計画で、市の認定も継続されるという。

 旧本館は鉄筋コンクリート造3階建て地下1階で、教室や礼拝堂がある。同校によると2009年まで使用していたが、別の校舎が完成したため閉鎖された。

 冨山隆校長は「保存したかったが耐震診断でコンクリートや鉄骨の著しい劣化が判明し、市の指導もあり解体を判断せざるを得なかった」と説明する。来年3月に解体工事を始め、東京五輪に伴う建設需要が一段落した20年以降に、旧本館の外観を模した体育館併設の校舎を新築する。

 モーガンは同市中区の旧横浜競馬場一等馬見所や横浜山手聖公会などを手がけ横浜にゆかりが深い。

 関東学院大の水沼淑子教授(建築史)は「モーガンが残した横浜唯一の学校建築だ」と説明。多くのキリスト教系の学校が戦前、外国人建築家を起用した経緯を挙げ「旧本館には質実剛健で厳かな雰囲気がある」と、形に表れた「建学の精神」を読み解く。吉田鋼市横浜国大名誉教授(同)も「世俗を離れた“学問のとりで”をよく体現していた」と解体を惜しむ。

 1992年に歴史的建造物に認定した市都市デザイン室は「一時的に建物はなくなるが、外観が忠実に復元されるので、認定は解除しない」と説明している。

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