
下水道の排水能力を超える大雨を想定し、座間市は市内の浸水被害を予測した「内水ハザードマップ」をつくった。多発するゲリラ豪雨のような異常気象に備える。市ホームページからダウンロードできる。
マップは1時間に50ミリと100ミリの降雨を観測した場合の浸水想定区域を、水深1メートル以上から20センチ未満までの4段階に色分けして示している。
栗原地区の住宅地でない畑や谷で1メートル以上の浸水予測区域が目立つ。相模が丘、ひばりが丘、相武台の一部の住宅地区でも50センチ未満の浸水が予測されている。
市内28の避難所や主要施設もマップに落とし込み、大雨が引き起こす災害の仕組みや防災の心得も紹介。市下水道課や市民情報コーナーで拡大版マップ(A1判)を閲覧できる。
市安全防災課によると、市内で2001年以降に1時間50ミリ以上の降雨が観測されたのは計5回。うち県内で竜巻を伴う突風が吹いた10年12月に最多の65・5ミリを記録した。今月11日の大雨では1時間30・5ミリの降雨が観測されたが、浸水被害は確認されなかった。市内の雨水管の整備率は33%という。
河川の氾濫による浸水想定は、市が昨秋にまとめた「防災対策総合ガイド」で確認できる。