
発達した低気圧の影響で県内も11日午前を中心に大荒れとなり、横浜、川崎、小田原市内では強風の影響で男女5人が負傷した。横浜地方気象台によると、横浜では最大瞬間風速25・9メートルを記録した。各自治体や消防などのまとめでは、横浜市中区と戸塚区で50代女性と80代男性が風にあおられて転倒するなどして軽傷。川崎市川崎区では60代男性が転倒して頭を負傷し、小田原市内では女性2人がそれぞれ歩行中に転び、腰などにけがを負った。
交通機関も乱れ、JR横浜線は農業用とみられる網が架線に引っかかった影響で上下線とも一時運転を見合わせた。西湘バイパスは高波のため下り線が夕方まで通行止めとなり、東京湾フェリーも終日欠航。道路上への倒木や道路冠水による車の立ち往生もあった。
東京電力によると停電も各地で発生し、横浜市神奈川区や港北区、鎌倉市などで計約8千軒に上った。