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三菱電機を書類送検 新人社員に違法残業強いた疑い

社会 | 神奈川新聞 | 2017年1月12日(木) 02:00

三菱電機で違法な長時間労働を強いられた同社元社員の男性=2016年12月
三菱電機で違法な長時間労働を強いられた同社元社員の男性=2016年12月

 電機メーカー大手「三菱電機」が入社1年目の男性社員に違法な長時間労働をさせていたとして、厚生労働省神奈川労働局は11日、労働基準法違反の疑いで、同社と当時の上司を横浜地検に書類送検した。男性は過重労働が原因で精神疾患を発症、藤沢労働基準監督署に労災認定されていた。広告大手「電通」に続き、大企業が若手社員に違法残業を強いている実態が浮き彫りになり、働き方改革に力を入れる政府も対応を迫られそうだ。

 労働局は、検察側に起訴を求める「厳重処分」の意見を付けたとみられる。菅義偉官房長官は記者会見で「長時間労働の慣行を断ち切ることが極めて重要だ」と強調。働き方改革について、年度内の実行計画取りまとめと関連法案の早期国会提出を表明した。

 同社と当時の上司の書類送検容疑は、2014年1月16日から2月15日までの1カ月間、元社員の男性(31)に対し、労使協定(三六協定)で定める時間外労働の上限(月60時間)を超える78時間9分の残業をさせた、としている。

 代理人の弁護士によると、男性は大学院博士課程を経て13年4月に入社。同社の情報技術総合研究所(鎌倉市)で家電や医療機器に用いるレーザー技術を研究していた。

 14年1月以降に業務量が大幅に増加し、同2月には「過労死ライン」(月80時間)の2倍に当たる160時間以上の残業を強いられたにもかかわらず、上司に60時間以内と過少申告するよう指示された、と主張している。

 男性は同4月に適応障害と診断され、うつ病の治療を受けた。16年6月に解雇されたが、藤沢労基署は同11月、国基準を上回る月100時間超の残業で強い心理的負荷がかかっていたとして労災と認定した。

 男性は「社内で違法な時間外労働は常態化していた。会社として労務管理の改善に取り組んでほしい」と強調。三菱電機は「あらためて適切な労働時間管理を徹底し、検察の調査に協力していく」とコメントした。

苦悩する元社員「死んで楽に…」



 広告大手の電通に続き、電機メーカー大手の三菱電機も、入社間もない社員に違法残業を強いていた。元社員の男性(31)は「残業隠しが常態化している」と話し、代理人の弁護士も「長時間労働の隠蔽(いんぺい)は犯罪行為」と、企業体質を厳しく批判する。自浄作用が働かず、労働環境の改善に向き合わない企業の体質が浮かび上がる。

 「死んで楽になりたいと思ったこともあり、電通で自殺した女性と私は紙一重」。

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