横浜市鶴見区の聖ヨゼフ学園中学校が、東京ビッグサイト(東京都江東区)で10日に始まる環境展に出展する。2年生全52人が、身近なことから環境問題を知ってもらおうと、知恵を絞る。
12日まで開かれる国内最大級の環境展「エコプロダクツ2015」は今回で17回目。700の企業、団体が出展するなか、同校は初参加にして単独でブースを構える。
2年生たちは4月から環境問題について、「生物多様性」「循環型社会」「水・大気の環境と汚染」といった五つのテーマに別れて学習し、9月の文化祭で発表した。そうした成果を生かし、小学生の来場も多い環境展では、よりかみ砕いた分かりやすい説明を心掛ける。
「資源・エネルギー」をテーマにする片岡彩花さん(14)らは、ハンドルを回してモーターの軸を回転させることで電気を起こす手回し発電機を自作した。「資源は限りがあり、新たなエネルギーを開発したり、(電源構成を)シフトする必要性を感じています」と話す。
田村彩恵さん(14)らは「地球温暖化」について、影響を受けている絶滅危惧種などをクイズ形式にして紹介。「現在、パリで開催中の温暖化対策の会議のニュースも気になります」と関心を寄せる。
学校周辺の住民や企業、商店と取り組む緑化活動も報告する。ブースに来場者を呼び込もうと、牛乳パックを溶かして再利用したプレゼント用のクリスマスカードも作成中。片岡さんは「身近でできる節電やごみの分別を進める大切さを伝えたい」と意気込む。展示会終了後には、環境展で学んだことを新聞にして校内で紹介するという。
横浜市内では市立永田台小学校(同市南区)も、工場見学から地球温暖化に興味を持ったことや米作りを通じて生物多様性について学んだことなどを発表する。横浜市立大学、関東学院大学、東京都市大学、横浜国立大学も出展する。
エコプロダクツは入場無料。午前10時~午後6時(最終日は午後5時)。問い合わせは事務局、フリーダイヤル(0120)261122。