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〝横浜の海〟イメージ 相鉄、車両など統一感

社会 | 神奈川新聞 | 2015年12月4日(金) 16:28

横浜の海をイメージした紺色が採用される車両外装のイメージ図 (相鉄提供)
横浜の海をイメージした紺色が採用される車両外装のイメージ図 (相鉄提供)

 相鉄グループ(横浜市西区)が認知度を向上させるための取り組みを進めている。2017年12月に迎える創立100周年や、今後開業が予定される都心への相互直通運転を意識し、乗客との最大の接点となる車両や駅舎、駅員や乗務員の制服などを統一コンセプトの基でリニューアルし、認知度や好感度を上げたい考えだ。

 「都内での認知度が極端に低いのが現状」と同グループ。沿線は住宅地が広がり、他社の路線のように観光地はない。二俣川駅付近に県警運転免許試験場(横浜市旭区)があるものの、県民の利用が主だ。「都内に住む人が利用する理由があまりない」。都心乗り入れを控え、こうした現状を少しでも打破して認知度を向上させようと、「デザインブランドアッププロジェクト」を本格始動させた。

 リニューアルするのは、相鉄線の車両や駅舎、相鉄や相鉄バスの制服、沿線の商業施設など。デザインの総合監修を、熊本県のPRキャラクター「くまモン」の生みの親で知られるクリエーティブディレクター・水野学さんと、空間プロデューサー・洪恒夫さんに依頼。「古くならない、醸成するデザイン」を基に、「普遍的な色・素材」で一新する方針を据えた。

 車両の外装は、都心に乗り入れた際に目を引くよう、“横浜の海”をイメージした紺色を採用。内装はグレーが基調だ。改装工事が進む9000系では、ボックスシートにスコットランド製の本革や、昼と夜で色調が変化する調光機能付き照明を導入する。駅舎はグレーを基調に、一部にレンガなどの素材を組み合わせる。駅員や乗務員の制服は16年秋に一新する予定だ。

 さらにブランドアップの取り組みを交通関連以外にも広げた。住まいに関するサービスを提供するグループ会社も参加。相鉄不動産販売は、空き物件の案内表示にデザイン性を加味。入居者は赤、テナントは青など募集する内容ごとに色分けもした。相鉄土地活用サービスセンターは今月から、地権者らに不動産活用を働き掛けるアドバイザーに統一ユニホームを着用させる。

 都心への相互直通運転はJRとが18年度、東急とが19年にそれぞれ開業する予定で、同社は「取り組みを通じて沿線内外にグループの魅力を発信し、『選ばれる沿線』を目指したい」と意気込んでいる。

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