箱根山の噴火警戒レベルが最低の1(活火山であることに留意)に引き下げられて1週間がたった27日、箱根登山鉄道箱根湯本駅と小田急線新宿駅で「箱根感謝キャンペーン」が行われた。箱根町や町内各地区の観光協会、旅館関係者らが観光客らに計約2千個のまんじゅうを配った。
箱根山の警戒レベルは5月6日にレベル2(火口周辺規制)に引き上げられ、途中レベル3(入山規制)をへて、11月20日に約半年ぶりにレベル1へ引き下げられた。同キャンペーンはこの半年間の箱根に対する応援・協力へ感謝を伝えようと行われた。
箱根湯本駅では駅ホームで出迎えた約100人が、電車から降りてきた観光客らにまんじゅうを配布。箱根湯本芸能組合の芸妓(げいこ)衆によるバンド演奏も披露された。
観光客を笑顔で迎えていた箱根温泉おかみの会のメンバーは「今までいただいた元気をお返ししたい」と意気込み、山口昇士町長も「(観光客の)みなさんの来訪が何よりの勇気づけになる。箱根が一つになって、笑顔でお迎えできる、そんな観光地にしていきたい」と話した。
日帰りで訪れていた川崎市多摩区の迫政子さん(66)は「おもてなしをいただいて、こちらこそ感謝したい。本当にうれしい」と感激した様子だった。