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紅葉ピーク、客足好調
大山、3連休へ気合 ケーブルカー再開1カ月半

社会 | 神奈川新聞 | 2015年11月20日(金) 03:00

乗降客でいっぱいの大山ケーブル駅=伊勢原市
乗降客でいっぱいの大山ケーブル駅=伊勢原市

 紅葉のピークを迎えている伊勢原市の大山で、麓と大山阿夫利(あふり)神社下社がある中腹を結ぶ大山ケーブルカーが10月の運転再開以来、客足が好調だ。導入した新型車両の話題性と紅葉との相乗効果で再開1カ月半の乗客数は前年同期比で約40%増。運休期間(5月18日~9月30日)は売り上げが半減した店もあった麓の商店街「こま参道」も活気づく。関係者は21日からの3連休を控え、気合が入る。 

 「大山は何十年ぶり。窓が大きく、景色がきれいでした」。乗客であふれる下りの車内から降りた座間市の主婦・相馬綾子さんは満足そうに話す。リニューアルをテレビで知り、友人3人組で訪れた。

 「正直、ここまで増えるとは思わなかった」と駅員もうれしい悲鳴を上げる。ケーブルカーを運行する大山観光電鉄によると、リニューアルした10月1日から11月15日までの乗客数は11万819人で、前年同期比44・6%増。同社の甲斐保彦取締役(60)は「平日の人出が特に増えた。待ち時間も昨年の2、3倍に延びてしまった」と語る。

 好影響は、始発駅の「大山ケーブル駅」近くの「こま参道」におよぶ。

 「忙しくて取材に応対できない」。ある旅館の従業員の男性は申し訳なさそうに語った。土産物店の女性は「10月は売り上げが昨年の50%増に届くかも」、近くの飲食店の男性も「ケーブルカー効果と親会社の小田急さんの大山PRも大きかった。昨年の1・3倍はいっている」と語る。

 地元商店や宿坊は21日からの3連休を、正月三が日やゴールデンウイークと並ぶ商機と捉える。市観光協会の目黒仁会長(62)は「混んでいるからといって、おもてなしがおろそかにならないように徹底したい」と受け入れに万全の態勢を心掛ける。

 
 

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