地域や学校、保護者が一体となって子育てについて考えようと、保育園や幼稚園、小・中・高校、市教育委員会によるパネルディスカッションが4日、相模原市中央区緑が丘の市立緑が丘中学校で開かれた。保護者ら約100人が参加し、子どもたちが家庭学習をするよう促す工夫について意見を交わした。
同校が毎年実施している学校生活についてのアンケートによると、毎回7~8割の生徒が「授業に積極的に取り組み、授業が楽しく分かる」と回答する一方、「学力が向上している」と答えるのは5~6割にとどまるという。同校は生徒の多くが家で授業の復習をせず、内容が十分身に付かないためと分析している。
この日のディスカッションでは、パネリストが「少しずつでも、家で勉強することを習慣付けることが大切」などと強調。また、子どもたちが自発的に家庭学習に取り組むよう促すため、子どもたちを褒めて自己肯定感を高めることが重要と訴えた。
その後、保護者や1、2年の生徒らが10人ほどのグループになり意見交換。「部活が忙しくて家で勉強しない」「ついゲームをやって、寝てしまう」などと話す生徒がいる一方、「教科書の内容をノートに書いてまとめることで、理解が深まった」と家庭学習での工夫を紹介する生徒もいた。