箱根町は29日、箱根山・大涌谷周辺の火山活動活発化に伴う町内の産業への影響調査の結果(9月実績)を公表した。交通機関を除くすべての業種で前月より改善して回復傾向となったものの、宿泊業の10月以降の予約は低迷している。
調査結果によると、9月実績の前年比は、宿泊業が78・6%(前月比4・7ポイント増)、飲食業77・5%(同11・7ポイント増)、物産業63・3%(同3・0ポイント増)、観光施設68・7%(4・4ポイント増)、交通機関75・0%(7・5ポイント減)だった。
宿泊業について、10月1日現在の予約状況(前年同時期との比較)は、10月が68・0%、11月は66・1%にとどまっている。
町観光課は「交通機関が悪化したのは訪日外国人観光客を中心に観光バスでの訪問が増えた影響では」と分析。宿泊予約については「直前の予約が多くなっており、紅葉シーズンの予約増加に期待したい」と話している。
調査は10月前半、宿泊業64施設、飲食業30施設、物産業41施設、観光施設7カ所、交通機関2社から聞き取りなどを行った。