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社長の涙「同情できない」 マンション傾斜で旭化成会見

社会 | 神奈川新聞 | 2015年10月21日(水) 03:00

傾いていることが判明した大型マンション=横浜市都筑区
傾いていることが判明した大型マンション=横浜市都筑区

 「今回のことは本当に…深く反省しています」。マンション傾斜問題の責任を問われた旭化成の浅野敏雄社長。思わず言葉を詰まらせ、着席するとハンカチで目元をぬぐった。

 住環境を脅かされた住民にとっては、早急な原因究明と対応策が最大の関心事。くい打ちのデータを記録した現場代理人への約22時間に及ぶ聞き取りを行った旭化成だが、会見での説明は判然としなかった。

 これまでに、打ち込みが不十分だったくい8本の基礎工事のデータに関して、転用や改ざんが明るみに出ている。調査委員長を務める平居正仁副社長は「隠蔽(いんぺい)した可能性がある」とした。

 一方で、「現場管理人は工事が十分にできていないことを隠すためではないと言い続けている」とも説明する。想定される理由として、紙切れや荒天によるデータ紙の破損、電流計などのスイッチの入れ忘れなどを挙げ、「くいの状況を調査し、10年前の記憶と付き合わせて、うそか本当か判断したい」と話した。

 旭化成は、第三者による調査を行う考え。浅野社長は「原因究明を徹底して行い、再発防止につなげ、経営者としての責任を厳正に果たして参りたい」と述べた。

 マンションに住む主婦(33)はテレビ中継で会見の様子を見たといい、「社長の涙はマンション住民ではなかったら同情しただろうけど、私たちは現実的に対応していかなければいけない。原因究明にしても今後の対応にしても、早く明らかにしてほしい」と話していた。

全棟地盤調査、12月終了


 横浜市都筑区のマンション傾斜問題で、横浜市は20日、事業主の三井不動産レジデンシャルから全4棟の地盤調査を12月上旬ごろに終える見通しであるとの報告があったと明らかにした。また、補償や建て替えの工期などについて27日に住民側へ提示することも判明。市はマンションの安全性について第三者機関による検証結果を早急に報告するよう同社に求めた。

 市建築安全課によると、市が19日夜から20日未明にかけて同社から電話で経過報告を受けた。住民説明会は9~16日に計12回行われ、全705戸の約9割に当たる650戸(延べ約1500人)が参加。補償内容や建て替えの工期などに関する質問が多く、同社は27日に文書で住民に回答する。市は欠席した55戸の住民への説明も行うよう同社に求める。マンションでは施工主の三井住友建設が19日から傾いた西棟で強固な地盤に届いているかどうか未確認だった残り24本のくいの調査を実施。合わせてセメント量に関するデータが改ざんされた3棟のくいの安全性などについては第三者機関が検証を行っている。

 市はこれらの報告結果を踏まえて建築基準法に抵触しているかどうかを調べる。データ改ざんをしたとされる旭化成建材の担当者への聞き取りについては「結果によって必要であれば行いたい」としている。

 市によると、市建築局には20日時点でマンション住民から3件の問い合わせがあった。住民以外からは47件で「自分のマンションは問題ないか」などといった内容だという。

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