
安全保障関連法の成立から1カ月を迎えた19日、川崎市多摩区内では七つの駅前で同法廃止を求める署名活動などが行われた。集まった地元団体は次回選挙を見据え、「私たちは主権者として、持っている1票で政府を変えよう」などと強く訴えた。
「戦争法を許さない!!多摩区実行委員会」と「生田9条の会」が合同で実施した。
小田急線生田駅前ではメンバー12人が集まり、「政治に無関心はやめよう」などと声を掛けながら帰宅途中の学生やサラリーマンらにチラシを配った。署名に協力した近くに住む高校教諭の男性(60)は「法成立の過程はひどく、あの国会の状態は教師としても恥ずかしい。本来の民主主義と外れている」と憤っていた。
同9条の会メンバーの大村新一郎さん(79)は「ビラを受け取ってくれる中高生もいて、関心の高さを感じた。若い人たちには特に、投票に行ってもらい政府を変えてほしい」と力を込めた。