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残るくい調査、24本の地盤到達確認へ 横浜・都筑マンション傾斜

社会 | 神奈川新聞 | 2015年10月20日(火) 03:00

傾いていることが判明した大型マンション=横浜市都筑区
傾いていることが判明した大型マンション=横浜市都筑区

 横浜市都筑区のマンション傾斜問題で、施工主の三井住友建設は19日、傾いた棟の基礎に打たれたくい24本の調査を始めた。強固な地盤である「支持層」に届いているかを確認する。初日は本格的な調査に向けた準備作業で、約8時間で終了した。31日までの予定。

 この棟のくい計52本のうち、今回の調査対象は北側に打たれている。南側の28本は調査済みで、6本が強固な地盤に未到達で、2本は届いていたものの深さが不足していたことが判明している。くいの脇にドリルで穴を掘る「サウンディング調査」と呼ばれる方法で支持層の深さを調べ、くいの長さと比べることで到達を確認する。現場では「三井住友建設」と書かれた水色の作業服を着た男性ら約10人が、機械を移動させながら図面を確認、壁や地面を計測した。マンションは2007年に完成し4棟(計705戸)で構成。三井住友建設は今後、他の3棟も、住民と話し合った上で順次調査する予定。

 くい打ちを施工したのは、孫請けで旭化成子会社の「旭化成建材」(東京)。旭化成によると、現場管理担当者が、くいを打つ穴が支持層に到達したかを測る電流の波形データを3棟の計38本で改ざん。傾いた棟では問題が見つかった8本とも改ざんされていた。くいの先端部を覆って固める部分に注入するセメント液の量を確認するデータも、3棟の45本で改ざんした。

■「隠さず報告を」、市民に募る不信感
 施工不良やデータ改ざんが相次いで明るみに出る横浜市都筑区のマンション傾斜問題。19日には、くいの打ち込みが適切かどうかの調査が再開したが、住民は「不正を洗いざらいにしてほしい」といらだちや不信感を隠さない。

 午前10時すぎ。三井住友建設の作業着を着たスタッフがマンション南側の敷地に地盤測定の機材を運び込み、作業を開始。ベランダから顔をのぞかせて見守る親子や、作業員に声を掛けて進捗(しんちょく)状況を確認するお年寄りの姿があった。

 2006年の分譲開始直後に購入したという主婦(33)は「念願のマイホームで、夢を持って買ったのに裏切られた」と憤りをあらわにする。施工不良が発覚した棟とは別の棟に入居しているが、「こちらの棟も不正があるのではないかと心配。全ての棟を調査し、包み隠さずに報告してほしい」と、くぎを刺す。

 「住民がしっかりと声を上げ、問いただしていかないといけない」と話すのは、別棟に住む無職男性(65)。マンションを建て直すかどうかの方針を決める際には住民の意見集約が欠かせず、「長い時間を要すると思うけど、力を合わせてこの問題に向き合っていかないと」と見据えていた。

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