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藤沢・善行土地問題訴訟、市の告発を、前市長批判

社会 | 神奈川新聞 | 2015年10月16日(金) 03:00

 藤沢市善行地区の農地取得問題をめぐり、違法な刑事告発で名誉を傷つけられたとして海老根靖典前市長ら4人が市に約1400万円の損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が横浜地裁であった。初の証人尋問に立った海老根氏は「告発前に市から事情聴取は一切なかった。こうした行為はもっと慎重にすべき」と述べ、市の姿勢を批判した。訴訟はこの日で結審し、判決は来年1月28日に言い渡される。

 海老根氏は農地の取得について、「地元の自治会連合会から強い要望があり、乱開発の恐れもあった。市民主導のまちづくりを実現するため購入した」と必要性を強調。「都市計画決定された土地を購入し、なぜ告発されなければいけないのか。購入はいまだ後悔していない」と主張した。

 市は2013年4月、不要な農地を高値で取得して市土地開発公社に損害を与えたとして、海老根氏と前副市長、当時の市民自治部長、同公社元理事長の4人を背任容疑で刑事告発した。県警は同年12月に4人を書類送検したが、横浜地検は14年1月に不起訴処分としている。

 
 

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