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新宿で鎮魂の舞 85歳の大道芸人、12日に公演

社会 | 神奈川新聞 | 2015年10月9日(金) 03:00

念仏じょんがらを演じるギリヤークさん=5月16日、横浜市神奈川区
念仏じょんがらを演じるギリヤークさん=5月16日、横浜市神奈川区

 「祈りの踊り」と評される鎮魂の舞を披露する大道芸人ギリヤーク尼ケ崎さん(85)が12日、東京・新宿公演を行う。47年間にわたり大道芸を貫いてきたギリヤークさんにとって原点ともいえる地。高齢に伴う衰えに向き合いつつも、大勢のファンの前で踊るのを楽しみにしている。

 5月16日。横浜・六角橋商店街での公演では、80代とは思えない軽やかな身のこなしで激しい踊りを披露した。

 私服で現れたギリヤークさんはゆっくりと赤い着物に着替えて赤い帯を締め、震える手で大きな古いテープレコーダーから津軽三味線を流す。ギリヤークさんの大道芸は、服を脱ぎ始めたときにはもう始まっているのだ。

 三味線が次第に激しくなるにつれて体を地面にたたきつけ、転がったかと思うと、にわかに飛び上がろうとする。冒頭の静粛から一転、気迫あふれる舞に観客たちは次第に吸い込まれていく。

 代表作「念仏じょんがら」では、歌舞伎の合いの手のように観客から「ギリヤーク」と掛け声が上がった。それを合図に、カラフルな紙に包まれた多くの投げ銭が一斉に投げ込まれた。

 全国で公演を行うギリヤークさんにとって、一年で最大の〝舞台〟が新宿だ。ギリヤークさんを6年間追いかけて撮影し、この8月に写真集を出版した紀(きの)あささん(横浜市西区)が初めて出会ったのも新宿だった。

 「新宿の一角で赤いふんどし姿で全身を使って舞う姿があまりにも衝撃的で、畏怖(いふ)というか、畏敬の念を抱きました」

 紀さんは自らも大道芸人で手回しオルガン奏者でもある。「大道芸一筋に生き、なお現役で踊り続ける姿を記録したい」と、全国での公演に同行しカメラに収めてきた。

 写真集「伝説の大道芸人 ギリヤーク尼ケ崎への手紙」(2160円)は厳選した138点を掲載した。

 ギリヤークさんの熱烈なファンでもある紀さんによると、直近の公演は体調不良で中止となった。しかし、ギリヤークさんは「調子は良くないが、新宿公演は何とか頑張る」と話し、「念仏じょんがら」「よされ節」の題目を披露するという。

 12日午後2時から、西新宿の三井ビル55広場。雨天決行。入場無料、投げ銭歓迎。


念仏じょんがらを演じるギリヤークさん=5月16日、横浜市神奈川区
念仏じょんがらを演じるギリヤークさん=5月16日、横浜市神奈川区

念仏じょんがらを演じるギリヤークさん=5月16日、横浜市神奈川区
念仏じょんがらを演じるギリヤークさん=5月16日、横浜市神奈川区

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