横浜市は条例で定めている路上喫煙禁止エリアの喫煙所を拡大、増設するなどのリニューアルに着手する。喫煙者が喫煙スペースからあふれたり、喫煙所が分かりにくいといった指摘があったりしたため。市は「構造やスペースに課題がある」として、本年度中の完成を目指す。
市の条例で路上喫煙を禁じている6地区には現在計11カ所の喫煙所があり、平均面積は約15平方メートル(定員12人)。しかし喫煙者があふれ、プランターなどで仕切っただけの簡素な構造で分かりにくいとの指摘も上がっていたという。
これを踏まえ、横浜駅東口は喫煙スペースを約4倍に拡大。関内駅は南口の公衆トイレ裏、桜木町駅はタクシー乗り場付近に増設する予定で、市は「一般歩行者から離れたエリア」としている。既存スペースにも、より喫煙所と認識しやすくなるよう仕切り板を設置する。
一方、条例の対象外エリアでは昨年9月、民間事業者が歩行喫煙者に対し、条例の趣旨を説明し啓発グッズを配るパトロールを開始。今月からは実施エリアを17駅に増やした。
鈴木伸哉副市長は「喫煙禁止地区では、たばこを吸う人も吸わない人も気持ち良く過ごしてもらえる環境を整えることが重要。喫煙所の再整備を着実に進めたい」と答えた。
5日に行われた市会決算特別委員会で、斉藤達也氏(自民党)の質問に答えた。