犯罪を未然に防ごうと、横浜市港湾局は30日から、大黒ふ頭内の3カ所で防犯カメラを稼働させる。担当者は「周辺事業者の要望に応えた。ふ頭の安全管理に努めたい」と話している。
ふ頭内では、過去に野積みで保管されていたアルミの固まりが夜中に重機で盗まれたり、輸出に向けて保管していた車が傷付けられるなどの犯罪被害が発生。周辺事業者からは、防犯対策の一環としてカメラ設置を求める声が上がっていたという。同局によると、設置するのは(1)鶴見署大黒ふ頭連絡所前交差点付近(2)首都高大黒ふ頭入口前交差点付近(3)臨港道路本牧・大黒ふ頭連絡線税関側交差点付近-の計3カ所。ふ頭へつながる大黒大橋、国道357号線、首都高の要所を押さえることで、ふ頭内を出入りする大半の車の動きを把握できると見込む。
カメラは5年間のリース契約で、設置・運用コストは年間200万円。24時間稼働し、事件・事故など犯罪捜査を目的としたデータの提出要請があれば、捜査機関に画像を提供するとしている。